2:人権としてのアサーション
アサーション(団体によっては「アサーティブネス」)は
世間一般ではまだそれ程知られていないようですが、カウンセラーや教育等、
「対人援助職」の世界では、対人コミュニケーションのスキル/哲学として浸透しているようです。
また、近年ではビジネスの世界でも、少しづつ知名度が広がりつつあります。
アサーションについては様々な本やセミナー等がありますし、
ネット上にもたくさんの情報がありますが、
ここでは私の視点から、アサーションを書いてみたいと思います。
■アサーション=基本的人権
アサーションは書籍やセミナーの販売上、「コミュニケーションスキル」と
紹介される事が多いのですが、アサーションの土台は「基本的人権」です。
コミュニケーションと基本的人権に、なんの関係が?と思われたかも知れません。
前回、アサーションを一言でまとめると、
「潔く・爽やかで・穏やかな 自己主張コミュニケーション」
であるとお伝えしました。
アサーションは、人には誰にでも「自己表現の権利」があると考えます。
他者の権利を侵さなければ、自己表現する権利を使って良いということです。
そして、自己表現の権利は、基本的人権に含まれるものです。
これは、相手がアサーションを知らなくても同様です。
そもそも、アサーションはまだ日本ではそれ程知られていません。
アサーションを知っているかいないかに関わらず、人には誰にでも
自己表現の権利はありますから、「潔く・爽やかに・穏やかに」
自己表現していく事を目指すのがアサーションです。
文責:コンサルティング事業部 山下