5:ビジネスにおける感情の表現
近年、アサーションは、日本でも少しづつ広がりを見せています。
ビジネスの世界にも、少しづつ導入されつつあります。
アサーションを学ぶビジネスパーソンに対し、
アサーションは以下の特徴的な考え方を伝えます。
それは
「ビジネスシーンにおいても、自分の感情は伝えて良い」
という事です。
これはビジネスパーソンの方にはとても新鮮に響くようで、
人によっては中々受け入れがたいものでもあるようです。
もちろん、「必ずしも感情を伝えなくても良い」のですが、
「感情を伝えてはいけない」わけではありません。
ではなぜ、多くのビジネスパーソンの方々は、
「ビジネスシーンにおいては、自分の感情を伝えてはいけない」
と考えているのでしょうか。
それは、「感情的な態度を取る」ことと
「自分の感情を言葉にして伝える」と言う事が
きちんと区別されていないからです。
確かにビジネスシーンで感情的態度をとるのは、
褒められたものではありません。
しかし、アサーティブに感情を伝える事は、
アサーションでは「大人の対応」と考えます。
また、アタマで「ビジネスシーンにおいても感情を伝えて良い」と
理解しても、今まで感情を伝えてこなかった為、
すぐには中々できないものです。
アサーティブに感情を伝える事ができるようになったとしたら、
アサーションのスキルの肝は掴んだといっても過言ではありません。
文責:コンサルティング事業部 山下