3:コミュニケーションの傾向
人はそれぞれコミュニケーションの傾向を持っています。
何か言いたい事があっても、言い出しにくい、あるいは言い出せない。
あるいは、ついつい、攻撃的な自己主張をしてしまう。
そうではなく、率直に自己表現できることもあるでしょう。
アサーションでは、自分の主張は、攻撃的になる事なく、
相手も尊重しながら主張していく事を目指します。
これを「アサーティブ」な主張と呼びます。
アサーションでは、自分のコミュニケーションの傾向を見直します。
自分が、アサーティブに主張できているのか、
あるいは、意に反してあまり主張できない事が多いのか、
それとも攻撃的になってしまう事があるのか、
自分のコミュニケーションの傾向を見直していきます。
それは一律的なものではありません。
例えば仕事場と家庭というように、場所によって変わる事もありますし、
職場の上司に対する時と部下に対する時というように、
相手によっても変わることがあります。
攻撃的な上司には、本当に言いたい事は何も言えないかもしれません。
部下には、アサーティブかもしれません。
はたまた、家族には、攻撃的になってしまう事もあるかもしれません。
また、コミュニケーションの傾向は、
組織によって、一定の傾向が見出される場合があります。
主張する事が苦手な人が多い部署もあれば、
攻撃的な人が多い部署もある…といった具合です。
自分のコミュニケーションの傾向を見直しながら、
必要に応じてアサーティブな主張ができるようになることを目指すのが、
アサーションです。
文責:コンサルティング事業部 山下