株式会社イサオファクトリー

3:NLPとは、相手のことを理解するスキル

   第2回目は、「嫌な状態を→良い状態に持っていくスキル」をご案内いたしました。
  言い換えると、自分の感情・感覚をコントロールするためにも必要な「連合と分離」についてでした。

  今回は、相手のことを理解する(ひいては、自分も)スキルです。

  他人とコミュニケーションする時、皆さんは相手の何を見・相手のどのような言葉を聞き、
  相手から何を感じていますか?

  同じように相手は、あなたの何に注意を払っているのでしょうか。

  人には、それぞれに「情報の出入力パターンのタイプ」があるようです。
  NLPでは、「表象システム」と言い、そのタイプを「VAKモデル」と言っています。

  Visual :視覚
  Auditory :聴覚
  Kinesthetic :触運動覚

  ある年齢に達すると、V・A・Kそれぞれの優位・劣位が決定するようです。
  ただし、その優位・劣位によるタイプ(パターン)に良い悪いはありません。
  そのタイプも視覚(V)が最優位で次に聴覚(A)で劣位が触運動覚(K)の方もいれば、
  触運動覚(K)が最優位で次に(A)そして(V)というように、人それぞれさまざまです。

  (V)(A)(K)のどれが優位(劣位)感覚なのかによりその方の特徴も出ます。

  (V)優位の方:テンポ良く早口気味で話す。絵で示す、示されるのが好き。
  デザイン・カラーリングに目が行く。じっと見る。よく観察する。すぐに映像が浮かぶ。
  ありありとイメージが浮かぶように話す。などなど…

  (A)優位の方:見るより聞くことが好き。あるいは、読むことも好き。
  研修会の中で講師に目を向けるというより、手元の資料を自分のペースで黙読されている方も
  このタイプでしょう。ラジオのパーソナリティーの話を聞きながら仕事をするというのは、
  このタイプには難しいのかもしれません。(話の内容に集中してしまうから)などなど…

  (K)優位の方:とにかくじっくりタイプです。体験・経験するのが好きです。
  すぐに触ります。試します。腑に落ちないと気に入りません。
  じっくりとその方なりに捉えた実感の伴う言葉で語ります。などなど…

  みなさんは、(V)(A)(K)のどれが優位(劣位)のようですか?
  一般に似ているタイプ同士は、波長が合い(コミュニケーションのテンポなど)意識しなくても
  心地よい自然なコミュニケーションがとれます。

  逆に、あまりにもタイプが違うもの同士は、無意識のうちにお互い違和感を持ったり、あるいは、
  相手のタイプお構いなしに自分のタイプでコミュニケーションしてしまうことで、
  ますますお互いのミス・コミュニケーションを犯すこともあるようです。

  まずは、自分のタイプを知ることです。

  そして、大切な目の前の相手の方のタイプを想定できるようになれば、
  その方とのコミュニケーションの入り口でほんの少しの配慮
  (相手のタイプでコミュニケーション)をすると良いと思います。

  お互いの心理的な距離が心地よいサイズになることでしょう。