12:ブレイク・ステート
今回は、「ブレイク・ステート」についてご案内いたします。
私達は仕事や家事の合間に休憩を取ります。
この小休憩のことを「コーヒーブレイク」とか「ティータイム」なんて言います。
人によってコーヒー・お茶を飲む人もいれば、タバコを吸いに行く人もいるでしょう。
私のパートナーは家では滅多にタバコを吸いません。でも仕事中はこのブレイクを取るために
タバコを吸っています。
この、休憩・ちょっと手を休める、ということをNLPでは「ブレイク・ステート」といいます。
日本語にすると「ある状態を中断する」ということです。
NLPではこのブレイクを行き詰った状態をちょっと中断するのに利用します。
自分自身でも意識的にブレイクすることもできますし、
会話の最中に相手にブレイクしてもらうこともできます。
自分でブレイクする方法は、上記のコーヒーブレイクが代表的です。
他にも外に出る、空を見上げる、深呼吸する、トイレに行くなど自分で意図的に行なうものです。
人によって様々なブレイクの方法があるでしょう。
ちなみに私のブレイク方法は「青空を見上げる」です。
落ち込んでいる時はうつむき加減でモンモンと考え込み自分の中に入りすぎてしまいます。
そんな自分に気づいたら、目線を上げほんの少しでも外に目を向けます。
それで家にもお気に入りの絵を目線より高い位置に飾っています。
室内での青空の代わりをしてくれています。
そうすると…ちょっと心が和みます。
和んだからって問題は解決しません。
でもずーっとモンモンとしているよりは少しだけ、一瞬気分がよくなりますし、
意識シフトすることによって問題や行き詰まりの中に居続けては
気づけないことに気づけることもあります。
相手にブレイクしてもらう場合には、明らかにそれとわかる直接的な方法とさりげなく相手に
わからない方法でブレイクしてもらう間接的な方法があります。
直接的な方法は、何か指示をしてその通り行動してもらいます。
(深呼吸、外を見る、目を開けるなど)
間接的な方法としては、さりげなく話題を一時的に変えます。
「そろそろお昼ですが何を食べましょうか?」
「ここまでどのような交通手段で来られたのですか?」など。
カウンセリングの場面では良く用いられる方法です。
またカウンセリングでなくても部下・友人・家族の話を聴いている時、ちょっと話が煮詰まったなあ、
行き詰っているなあと感じたらさりげなく「そう言えば・・・」「ところで・・・」なんていう
前置きをしてブレイクしてもらってください。
(文章:中村 亜希子)