6:VAKモデル~それぞれの具体的タイプ③~
今回は、Visual優位タイプについてご案内したいと思います。
恥ずかしながら私(有滝)の話をさせてください。
私は、Visual優位のようです。(続いてKineが)
社会人最初の仕事は、婦人アパレルメーカーの営業でした。
この業界に行きたいという希望もなく、何となく成り行きで決めてしまった業界と会社でした。
しかし、冷静に振り返ると自分の向き不向きは漠然とイメージしていたように思えます。
「デザインが好き。造形美に心惹かれる。カラーリングが大事。明るい世界に憧れる。
創る・創造・Factory(工房)という言葉に心動く。ファッションに興味がある」
このようなキーワードが昔から頭の中にあったように思えます。
これらのキーワードは視覚と触運動覚に関連していますね。
入社した会社では営業採用になり、伊勢丹新宿本店さんの担当営業をしました。
ものすごく売れるお店です。それはそれは、気持ちのいいほどお客様が買っていただけるのです。
務めていたアパレルメーカーは業績達成のために全社員が邁進する会社でした。
体育会系出身の営業がほとんどの活気に満ちた会社でした。
でも、私は体が弱い体育会系です(弓道部出身)。
「何とか営業ノルマを達成せねば!」
営業ひとり立ちして数ヶ月は苦労しましたが、すぐに営業のコツ(売上を上げる)を見つけました。
要は、売れ筋の洋服を早めに発見すれば良いのです。できれば、発売前に。
(発売後は、どのお店でも売れ筋は売れます。ゆえに営業は商品の取り合い合戦になりますから)
Visual優位な私は、「イマジネーション(想像)力」を駆使しました。
伊勢丹新宿本店さんにいらっしゃるお客様の中心的なイメージを想像しました。
そして、シーズン前の展示会(春物・夏物・秋冬物の年3回)に臨みます。
不思議なのですが、展示会で新作の洋服サンプルを見ていると面白い現象が起きました。
「あ~、この服は、いつもいらっしゃる歌手の○○さまに似合いそう!」
「あ~、この服は、彼女に着てもらいたい!」
「このコートは、お袋に着てもらいたい!」
などと具体的なイメージが浮かぶサンプルがあるのです。
すぐに、これらのイメージが浮かぶサンプルが売れることが明確になりました。
あとは、シーズン前に好ましいイメージがありありと浮かぶこれらの商品に関して
在庫切れがないようにMD(商品企画者)に発注と念押ししておけばよいだけでした。
アパレルメーカー時代は、営業の後、某日本人オートクチュールデザイナーの
ブランド企画を担当しました。ここでも同じ現象が起きました。
社内デザイナー達とシーズン前の検討場面で、明らかに好ましい輝きを放つサンプルがあるのです。
イマジネーションが働きます。お客様のお顔が嵌まっていくのです。モンタージュ写真みたいに…。
これらの商品は事前に大量に仕込みました。(売り切れがないように)
そして、やっぱり売れました…。
Visual(視覚)タイプに限らず、イマジネーションは誰でもすると思います。
モノづくりであろうが、コトづくりであろうが、ビジネスに欠かせないのが、イメージだと思います。
「どのようなモノ・コトがお客様を喜ばせることができるか?!」
これをイメージできるとビジネスは簡単かもしれません。